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北陸のお客様の 江戸時代から続く、お仏壇の掛け軸をサイズ、表装直しを致しました。

北陸地方にお住まいのお客様から、 ご実家の掛け軸を表装直しでお問合せが有りました。

真宗大谷派 掛け軸

お写真を拝見したところ、真宗大谷派(お東)の掛け軸
かなり大きなサイズで、
今年の1月の震災で被災され、ご実家の大きなお仏壇をコンパクトな家具調もモダン仏壇に買い替えを検討されてとのことで、

新たなお仏壇に合わせて、本山から新たに掛け軸を受けられ、
古いお仏壇の掛け軸は、大きく、痛みがひどいので、 大事に保管して、仏事の時のお披露目したいとのご要望でした。

ご要望をお聞きして、三つ折り式の掛け軸に仕立てることをご提案しました。

実際に届いた掛け軸は、

真宗大谷派 掛け軸

阿弥陀如来像は、高さが、72cm × 横幅 幅約29cm 200代のサイズ
本尊の画像のサイズ 高さ 36.5cm ×  幅 16.5cm 

十字名号(=帰命盡十方無碍光如来)、九字名号(=南無不可思議光如来)
高さ約66cm  × 横幅 幅約18cm 150代のサイズ
画像のサイズ 高さ 35cm ×  幅 11cm 

表装もかなり劣化し、画像の和紙も割れたり、虫食いでかなりひどい状態でした。

浄土真宗の本山から授かった掛け軸の裏には、裏書が記載されています。

裏書をみると、

 
東本願寺十六世 門主の釋一如    東本願寺21世 門主 巌如

阿弥陀様の掛け軸には、本願寺 釋一如 花押が、記載され

両脇の掛け軸には、達筆で、判りにくいですが、



釈巌如と記載されていることから、

阿弥陀如来像は、東本願寺十六世 門主の一如(1679~1700)
江戸前・中期の浄土真宗の僧。

両脇の掛け軸は、東本願寺21世 門主の 巌如 (1846~1889)

の時代に、本山から、授かった掛け軸です。

阿弥陀如来像は、今から、324年から345年前、両脇の掛け軸は、今から、135年から178年前の掛け軸です

今回使用した、三つ折り本尊台紙  緞子 は
特大サイズ  高さ 39.3cm × 幅 54.5cm 
(折りたたんだ時の
三つ折りは横幅約19cm)です。

三つ折り本尊台紙  緞子

まず、画像を切り取り、裏打ちの和紙を剥がしていきます。







慎重に、剥がしていき、虫食いで欠損している箇所は、裏打ちの和紙を利用して、画像の色と合わせて補修



    

画像の和紙が、とても薄くてもろいので、裏に丈夫な和紙で補強をします。

掛け軸 表装直し

古い掛け軸から、切り取り、補修、裏打ち補強をして台紙に貼り付け、










本尊の裏の裏書は、台紙の裏の貼り付け完成です。
左端に 『願主 釋⚫︎⚫︎ 』 と、願主の方の法名が記載されています。

願主とは、仏像や仏寺を建立したり、経典や法衣の供養などを発願した方のお名前です。

現在では、法名は、亡くなられて菩提寺から授かる場合が多いですが、
法名は、故人を供養するための名前ではなく、本来は生前に授かるものであり、「仏」「法」「僧」の三宝に帰依し、
宗祖親鸞聖人が明らかにされた「教え」に自らの人生を問いたずね、真宗門徒として新たな人生を歩み出すことを誓うというのが浄土真宗の考え方です

したがって、生きている間に授与されるのが本来の形です。

この儀式を帰敬式ききょうしきは、「おかみそり」とも言われます。、
仏弟子としての名告り(名前)である「法名」(釋○○あるいは釋尼○○)が授与されます。

お位牌 に書かれている戒名( 法号 法名) とは?




後日、お客様から、レビューを頂きました。

長年に渡り、信仰の対象として、拝んでいた大切な掛け軸を
この先も、ずっと大切にし残していきたいと思う気持ちを大切にしたいお客様の要望に、当店はこれからも答えていきます


掛け軸の表装直し、サイズ直しの問い合わせ、お見積もりは、是非、当店にお任せください

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